1996 年 35 巻 4 号 p. 263-270
製品を域内市場で自由に流通できるようにするために,EUは1958年以来約30年問にわたり,製品安全規格の整合化による市場統合を目指してきたが,この手法は有効ではなかった.そこで1985年に決議されたのが「ニュー・アプローチjである.加盟国がEC指令を国内法に採択し,法規則自体を整合する.基本的要求事項,グローバル・システム,CEマーキング制度の3要素を段階的に展開し,これに よって旧来の手法では実現できなかったEU市場統含を比較的短期問のうちに達成した.「ニュー・ア プローチ」は,地域経済圏間の,そして日本の基準認証制度の国際整合化のモデルとなりうるものであると考えられる.