安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
総説
コンクリート構造物の初期欠陥および劣化のメカニズム
松下 博通
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 39 巻 4 号 p. 234-246

詳細
抄録

コンクリート構造物は,適切に設計・施工をされたものであれば,他の建設材料を用いたものに比較して十分な耐久性を有していると考えられる.しかし,近年,トンネルコンクリートの崩落や補強鉄筋の発錆が相次ぎ,コンクリート構造物の耐久性が問題になるとともに,その安全性までもが問題となっ ている. 本稿では,本来,耐久的なコンクリート構造物が,特殊環境で生じる経年劣化機構にっいて概説するとともに,施工に伴うコンクリートの初期欠陥がこれを助長する機構を説明している.また,これらの初期欠陥や劣化機構から山陽新幹線の福岡トンネルおよび北九州トンネルにおける覆工コンクリートの崩落状況とその原因についての私見を述べ,今後のコンクリート構造物の施工に対する要望についてと りまとめる.

著者関連情報
© 2000 特定非営利活動法人 安全工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top