2000 年 39 巻 5 号 p. 343-348
震央距離約60~150kmにある中国石油公司の3石油タンク基地において・ほかに地震被害が全くな い中でスロッシングにより石油タンクに重大な被害が生じた.被害形態は,浮屋根ポンツーンの座屈,側板一固定屋根接合部の座屈および側板破口による油漏洩である.特に最後の事例はほぼ全量の漏洩で環境問題にもなった.これらの現象を把握するため,基地近傍で得られた地震記録を入力としたスロッシング応答解析を行った結果,対象が長周期すなわち波長が長くても,地下構造によってはタンクサイトからやや離れた地点の記録は入力地震動として用いることができない場合があることがわかった.