2000 年 39 巻 6 号 p. 368-374
労働安全衛生の現在の法システムは,伝統的な命令・監督型の規制手法を中心としている.それは,不確実性を伴う先端的な分野の規制においては規制内容の不確定性などの基準の欠陥と,規制基準を執行する段階の人的リソース不足などからの執行の欠陥という二大欠陥をともないうる.国際的に展開しっっある規格の利用とOHSMSは,これら現行法システムの限界を補完し・それと相補的に作用し・労働安全衛生の向上をもたらすことが期待される仕組みであるが,そのために法的に検討すべき課題も 多い.