2000 年 39 巻 6 号 p. 375-382
労働安全衛生マネジメントの世界にも,国際標準化の波が押し寄せている,この間,労働安全衛生行政の積極(国際)派の対応により,労働大臣告示の策定,OHSAS18000策定作業への中央労働災害防止協会の参加,ISOでの議決に関する対応(条件付棄権),ILOドラフトに対する幹事国参加などによ り,国際標準化を先取りした展開がなされてきた, 本稿では,激変する権力構造と行政の課題を解説し,労働安全衛生行政が国際標準化にどのように対応してきたのかを,オブザーバーの視点も踏まえ概説する,そして,今後の動向から,行政機関だけでなく非政府機関(NGO)の参加の重要性,解決すべき諸課題について提言を行う.