食品の製造や調理の過程で生ずる動植物性残さ,食品の流通段階や消費段階(外食・家庭)で生ずる売れ残り,調理くずや食べ残し等の食品廃棄物は,年間約2 200 万トンが発生していると推計されているが,食品廃棄物のリサイクル率は,肥料,飼料等への利用が主であり,約12.1%に過ぎない.そこですべての食品関連事業者を対象に「食品リサイクル法」が制定され,平成18 年度までに再生利用等の実施率を20%に向上させることが目標とされている.食品廃棄物の再生利用の主体はたい肥化であり,たい肥化と事業系生ゴミ処理機導入の安全について考察する.