原子力発電所等において保管されているゴム等の高分子材料を溶融したスラグに投入して,ガス化するとともに残渣分(以下,灰分)はスラグ内に溶融する新しい処理手法(以下,スラグ流動床方式)を採用した実機規模のガス化炉を製作した.炉の運転より得られた結果はつぎのとおりである.(1 )ガス化炉に流入する空気流量が空気過剰率で0.5~0.7 と少ない条件下で,直径400 mm のスラグ面において50~70 kg/h といった大きなガス化速度が得られた.(2 )この条件下でガス化炉出口における未燃ガスおよび未燃固形分の特性を評価した結果,どちらも2 次燃焼に問題ないレベルであった.(3 )ガス化炉からの灰分の飛散を低減できることがわかった.以上より,本手法は大きな処理速度でかつオフガス系の規模,負荷を低減できるものと判断された.