2006 年 45 巻 2 号 p. 85-92
プレス機械作業等における安全確保には,作業のリスクについての正しい情報が作業者に伝えられ,また作業者,管理者および工作機械等の設計者が共通の認識を有していることが必要である.そこで,本研究では,これらの作業者,管理者および設計者にアンケート調査を行い,職場でのリスクの感じ方やリスク情報の伝達について調べた.その結果,年齢が高まるほど職場のリスクを小さくとらえる割合が増加し,管理者は作業者よりもリスクを小さく見積もる傾向があった.また,中小規模の会社では,職場の安全性が不十分と考えていることが明らかになった.さらに,リスク情報については必ずしも十分ではなく,工作機械等のメーカーからの情報は活用されている割合が低いことがわかった.本研究では,これらを踏まえ安全性向上のための提言をした.