日常的に使用する化学物質の流入による海洋環境への影響を評価し影響を未然防止するためにバイオアッセイ(生物評価法)の活用が期待される.その役割は,①化学物質・製品の毒性評価,②混合物の毒性評価,③環境モニタリングの三種類に大別される.陸域で使用される化学物質の事前審査,海洋の環境基準策定の根拠となる毒性データ作成,海上で使用される化学製品などの毒性評価などがすでに行われている.廃水や底質評価などの複合物の評価はバイオアッセイの長所であるが,わが国での実績は少なく,海洋生態系保護の観点からも今後の活用が期待される.高感受性種やバイオマーカーを用いた海洋環境モニタリングは,水産資源保護や食品の安全性確保の観点からも今後,一層重要となると考えられる.