2008 年 47 巻 4 号 p. 201-209
大規模プラント運転の課題として,より一層の安全,安定運転の実現と運転員の運転スキルの維持が必要である.そのための今後の運転員支援システムの考え方の一つとして,コオペレータの概念を紹介する.つぎに,機能の情報を今後のプラント運転に活用することがプラントの安全性向上に寄与するとの観点から,機能の概念と機能モデルを用いることの意義を述べる.そして,これまで著者らが進めてきた機能モデル(MFM モデル)を基礎とした推論手法とその応用について述べる.