安全工学
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総説
爆発予防と防護の基本概念と方法論
―機械安全の視点からの予防概念とその課題―
加部 隆史門脇 敏和田 有司野田 和俊天野 久徳梅崎 重夫
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 49 巻 3 号 p. 145-154

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抄録

爆発性雰囲気においては,可燃物・着火源・酸素の結合により危険状態となり,これを放置しておくと危害に繋がる.爆発の予防と防護の基本概念および方法論を示す欧州規格EN1127-1 では,国際標準化機構(ISO) が定めるリスクアセスメントの原則を実践し,その結果に基づきリスク低減の方法論を提示している.この方法では,リスク低減の原則は第一義的に予防であり,爆発性雰囲気を生成しない条件作りをし,それでも危険が除去できない場合は,第二義的に防護として,安全装置を使用することを述べている.従来の電気的着火源以外に,非電気による機械的着火源,粉じん等が同等な危険源として列挙されている.本稿は,これらの考えの基となる合理的体系論としてのEN1127-1 の予防と防護-基本概念と方法論の概説および考察をしたうえで,今後の国内における爆発性雰囲気での課題を問題提起する.

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© 2010 特定非営利活動法人 安全工学会
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