安全工学
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地震時の石油タンク内部浮き蓋への溢流実験
西  晴樹・廣川 幹浩・山田  實御子柴 正
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2010 年 49 巻 3 号 p. 168-175

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抄録

過去の大地震,例えば,1983 年日本海中部地震あるいは2003 年十勝沖地震などにおいて,地震により引き起こされたスロッシングにより石油タンクに貯蔵されている危険物が内部浮き蓋上に溢流したと考えられている.鋼製パン型又はバルクヘッド型の内部浮き蓋上に危険物が溢流することにより,内部浮き蓋が傾斜したり,沈没したりすると,揮発性の高い危険物が可燃性蒸気となってタンク内部の気相部に滞留し,可燃性混合気が形成されるおそれがある.地震時のスロッシングに対しては,スロッシング自体を制止することが困難であり,内部浮き蓋の浮力の確保方法が沈没・傾斜を防止する上で最も重要な事項となるものと思われる. このようなことから,筆者らは,消防法令上想定されている地震動が屋外貯蔵タンクに加えられてスロッシングが発生した場合において,バルクヘッド型の内部浮き蓋が沈没・傾斜する可能性を評価するための調査検討を模型タンクを用いた振動台実験により実施した. 内部浮き蓋の揺動高さと内部浮き蓋上への溢流量の関係を実験的に求めた.速度応答が100 cm/s ではほとんど溢流せず,200 cm/s ではかなりの溢流量となり,更に,200 cm/s を越えると急激に溢流量が多くなることが分かった.

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© 2010 特定非営利活動法人 安全工学会
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