安全工学
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茨城県中小企業におけるリスクアセスメントの普及状況
牧野 良次松倉 邦夫和田 有司
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2014 年 53 巻 5 号 p. 332-339

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抄録
中小規模事業場においてリスクアセスメントの普及を阻害している要因を分析すること,および同調査のためのよりよい調査票作成のための情報収集を目的として,茨城県内の中小規模事業場を対象としたリスクアセスメント普及に関するアンケート調査を実施した.1 418 社に調査票を発送し,回収数は319 (22.9%)であった.そのうちリスクアセスメントを実施しているのは32 社であった.データからは,リスクアセスメントを実施していない企業は,実施している企業(のリスクアセスメント実施前)と比較して,労働災害発生件数が少ないことが見てとれる.このことから,自社で労働災害がそれほど発生していないことがリスクアセスメントを実施しないひとつの理由であると推察される.一方で中小規模事業場での労働災害発生率は一般的に高い.このように「発生件数」と「発生率」の間にギャップがあるように見える理由は,中小規模事業場では事業場単位あたりの従業員数が少ないために,事業場あたりの労働災害発生「件数」としては低くなるからであると思われる.日本全国レベルで中小規模事業場全体の労働災害数を減少させるには,「自分の事業場は安全である」と(場合によっては間違って)認識している事業場においてリスクアセスメントを含む労働安全衛生対策の実施を促進する必要があると考えられる.
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© 2014 特定非営利活動法人 安全工学会
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