抄録
近年,種々の再生資源燃料等が開発されているが,それらは貯蔵中に発熱し蓄熱した後に自然発火を引き起こし,火災に至る可能性があるものがある.そのため,それらの火災危険性を適正に把握しておくことが火災予防上重要である.しかし,再生資源燃料の蓄熱発火による火災の初期段階の発熱は非常に微少であることから蓄熱発火の危険性を従来の手法のみでは適正に評価することは困難である.そのため,少量の試料で安全に火災危険性を評価できる高感度の熱分析機器は,化学物質の火災危険性評価手法にとって有効な手段である.本報告では再生資源燃料等の火災危険性について各種熱量計等を用いて測定データを基に議論した.また,測定結果を基に再生資源燃料に対する総合的な火災危険性の評価手法の試みについて紹介する.