2016 年 55 巻 5 号 p. 320-327
組織における安全文化というものはその組織を構成する個々人が持つ安全に対する意識の集合であり,その組織の安全成績に大きく影響するものである.その文化の醸成には時間を要し,その組織のリーダーによる強い牽引がなければ安全文化の醸成は難しい.日揮では海外におけるあるプラントの建設でIncident and Injury Free(IIF)プログラムに出会い,安全文化の醸成に成功し,その結果すばらしい安全成績を収めることができた.この経験をもとに,組織の安全文化を醸成するために有効なプログラムであるIIF プログラムを,国内外のプラント建設プロジェクトに適用し効果を上げてきた.さらにこのプログラムを建設工事だけでなく,企業全体の安全文化の醸成へ適用していくことで,企業文化そのものを変容しようとしている.