2018 年 57 巻 1 号 p. 2-6
人為起源の温室効果ガスの増加に伴い地球温暖化が進行している.地球温暖化は全球気候モデルに温室効果ガス排出シナリオを与えた大規模数値シミュレーションで予測されているが,高解像度の地域スケールの気候変化予測は,全球気候予測のダウンスケーリングで推定されている.これらの予測研究によって,地球温暖化によって豪雨頻度が増加することが予測された.一方で,地域スケールでの降水量予測の不確実性が非常に大きいことが示された.猛暑頻度の増加などの高温リスク,積雪水量の減少と関連する水不足のリスクも合わせて指摘される.豪雨災害に対しては,降水予測の難しさがあるものの,防災上重要な2 ~3 時間程度先の降水予測技術の開発などが精力的に進められている.