2020 年 59 巻 3 号 p. 170-174
降雪,積雪,融雪,寒さといった気象現象に起因する社会や人間に悪影響を与える事象を総称して雪氷災害と呼ぶ.特にその人的被害に注目して分析を行い,平成以降,死者数が100 名規模となった冬が9 回もあったこと,除雪作業の人口当たり労働時間当たりリスクが労働災害の20 倍以上であることなどを示した.豪雪地帯の過疎化・高齢化に伴う除雪の担い手不足を補うため、平成18 年豪雪以降,地域でまとまって除雪に当たる共助除雪が国・自治体および民間団体で促進されつつあることを紹介した.また除雪中の事故を防ぐための設備(屋根アンカー),装備(雪下ろし用安全帯、倒れにくいハシゴ)などの開発が進められ,それらの普及啓発が進められていることを本稿で紹介する.