安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
総説
爆発安全の科学 ―ガス爆発と粉じん爆発のリスク評価―
土橋 律
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 59 巻 4 号 p. 211-216

詳細
抄録

可燃性ガスや可燃性粉体は爆発事故を起こす危険性があるため,爆発現象を適切に把握し,的確なリスク評価をおこない,事故の発生防止,被害軽減をおこなう必要がある.本稿では,ガス爆発については,その挙動を燃焼現象として説明するとともに,主要な被害の原因である体積膨張,圧力上昇,爆風発生の過程と影響度の見積もりについて,閉空間と開放空間の場合について概説した.特に,火炎伝ぱの加速がガス爆発現象に大きな影響を与え,被害を増大させることは考慮しておくべき重要な特性である.粉じん爆発については,浮遊粉じん雲中を火炎が伝ぱする,粉体の性質に強く依存する現象であることを説明した.ガス爆発に比べて火炎による熱的効果,焼損効果が大きい傾向がある.

著者関連情報
© 2020 特定非営利活動法人 安全工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top