安全工学
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総説
ヒューマンエラーに起因する事故に対する対策導出の考え方
小松原 明哲
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2021 年 60 巻 2 号 p. 71-76

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抄録

事故,あるいはそれをもたらしたヒューマンエラーについて,その再発防止に関わる対策の導出方法としては,事故,あるいはヒューマンエラーをもたらした原因を探索し,その原因に対して是正措置を講じる「原因分析アプローチ」が代表的である.しかし明確な原因が見いだされない“発現する事故”に対しては,このアプローチには限界がある.安全の目標を事故を避けることに置き,さらには被害や損害を最少にとどめることも視野に入れると,業務の目的達成のための代替策を考案する「目的達成アプローチ」,さらには安全にかかわる費用配分を考える「コストバランスアプローチ」も事故対策を導出する方法として有益である.本稿ではこれら3 つのアプローチについて,その特徴を考察する.

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© 2021 特定非営利活動法人 安全工学会
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