安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
論文
水素化マグネシウム粉じんの爆発・火災の特性
八島 正明
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 61 巻 2 号 p. 102-112

詳細
抄録

本研究では3 種類の大きさのMgH2 粉(Dv,50:18,40,72μm)の燃焼性を調べた.実験の結果,爆発下限濃度は25 ~60 g/m3,MIE は2.1 ~24 mJ,堆積状態での発火温度は370 ~390℃であった.浮遊粉じん状態での発火温度は500 ~580℃で,比較のため用いたMg 粉のそれの610℃よりも低かった.熱面での発火では,水素の脱離後にMg 粉が先に発火し,その後,粉体層に滞留していた水素と空気の予混合気に引火する.また,Mg 粉の発火については,脱離する水素により保護的な酸化膜が粉体内側から破壊されることで,新生面で酸素と反応しやすくなり,発火に至ることが考えられた.発熱性に関して,雰囲気温度に対する水分の影響を調べた結果,少なくとも50℃よりも低い温度で保管すべきであることがわかった.

著者関連情報
© 2022 特定非営利活動法人 安全工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top