安全工学
Online ISSN : 2424-0656
Print ISSN : 0570-4480
ISSN-L : 0570-4480
技術ノート
環境試験槽用爆発戸によるハザード抑制策の有効性
−リチウムイオン2 次電池の熱暴走実験結果から−
下重 高史柴垣 光男
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 61 巻 2 号 p. 149-155

詳細
抄録

環境試験槽内に設置されたリチウムイオン2 次電池の熱暴走によって爆発放散口が開口し,開口状態を維持すると,立ち上る炎の継続,ガス爆発の繰返し,有害ガスの流出等に起因して新たなハザードが顕在化する恐れがある.本報文は,まずこれらのハザードを抑制するためにまず設定圧力で開口し,自重で閉口する蝶番ドア式爆発放散口(爆発戸)を提案している.次にその動作実験結果より,本提案システムのハザード抑制効果を考察している.

著者関連情報
© 2022 特定非営利活動法人 安全工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top