2023 年 62 巻 2 号 p. 87-93
遠隔学習やコンピュータ支援教育などの観点から,様々な教育場面においてeラーニングが活用されている.医療教育の分野では,知識に加えて技能・態度の学習も必要であり,昨今のCOVID-19 の影響と合わせて多数の教育実践に関する知見がみられるようになった.特にCOVID-19 後はオンラインでの教育が増加し,座学や実習のみならず,指導者育成の場面にも利用がみられる.また,症例に基づいたシナリオ型教材の開発,さらには国家試験のCBT(Computer Based Testing)化に関する応用などの研究も進んでいる.医学教育等のモデル・コア・カリキュラムでもICT を活用した学習の必要性などが提示されており,eラーニングの重要性はさらに高まっている.一方,すべての学習がeラーニングのみで完結するわけではない.座学や対面実習などと組み合わせた教育の設計・展開が必要不可欠である.