理学療法さが
Online ISSN : 2424-2438
Print ISSN : 2188-9325
ISSN-L : 2188-9325
短報
徒手筋力計で膝伸展筋力を評価するための予備的研究
〜下腿長による補正の影響〜
吉田 禄彦釜﨑 大志郎八谷 瑞紀田中 真一久保 温子大川 裕行坂本 飛鳥藤原 和彦田中 勝人井手 翔太郎溝上 泰弘鎌田 實大田尾 浩
著者情報
キーワード: HHD, 膝伸展筋力, 下腿長
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 10 巻 1 号 p. 65-71

詳細
抄録

要旨:〔目的〕ハンドヘルドダイナモメーター(HHD)で測定した膝伸展筋力を,下腿長による補正の有無別に身体機能との関連を検討し,その程度を比較した。〔対象〕体力測定会への参加者130名(平均年齢64±18歳)であった。〔方法〕膝伸展筋力の他に,各身体機能を測定した。統計処理は,下腿長による補正の有無別に各測定項目の関連をPearson の相関分析で検討した。さらに,補正有群と補正無群の相関係数の差の検定を行った。〔結果〕下腿長での補正の有無に関わらず,膝伸展筋力は骨格筋量指数および握力と中等度以上の有意な相関が認められた。また,骨格筋量とTUGは補正有のみ中等度以上の有意な相関が認められた。次に,下腿長による補正の有無別に相関係数の差の検定を行ったが,2群間で有意差はなかった。〔結語〕HHD で測定した膝伸展筋力は,補正の有無に関わらず膝伸展筋力を評価できる可能性が示された。

著者関連情報
© 公益社団法人 佐賀県理学療法士会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top