2025 年 11 巻 1 号 p. 1-8
〔目的〕抑うつ状態と社会的フレイルの関係を検討することとした。〔対象〕地域在住高齢者79名(平均75± 6歳)であった。〔方法〕本研究は横断研究である。抑うつ状態は,基本チェックリストのNo. 21〜25で評価した。社会的フレイルはMakizako-5で評価した。統計処理は,抑うつ状態とMakizako-5の関係を一般線形モデルで検討した。さらに,抑うつ状態の有無別にMakizako-5の下位項目をFisher の正確確率検定で比較した。〔結果〕抑うつ状態にはMakizako-5が関係することが明らかになった(標準化偏回帰係数:0.40,p <.001)。抑うつ状態の有無別にMakizako-5の下位項目を比較した結果,「誰かと毎日会話をしている」,「友人の家を訪ねている」に有意差が認められた。〔結論〕抑うつ状態の予防には,他者との会話や友人宅への訪問が必要な可能性が示唆された。