2016 年 2 巻 1 号 p. 19-25
[目的]本研究は,握力の測定値に含まれる測定誤差の程度を検討した。[対象]要介護高齢者83名(79±9 歳)とした。[方法]握力の測定値から標準誤差(standard error of the mean : SEM)を算出し,Bland-Altman 分析から誤差の種類と許容範囲(minimal detectable change : MDC)を算出した。[結果]加算誤差および比例誤差は認められず,一定の傾向をもった系統誤差は確認されなかった。SEM から握力には1.7kg の測定誤差が含まれており,MDC は4.8kg であった。[結論]要介護高齢者の握力は,測定誤差の許容範囲±4.8kg を超える変化が認められた場合に変化(改善/弱化)したと判断できる。