2016 年 2 巻 1 号 p. 27-31
要旨:小脳失調を主症状とする脊髄小脳変性症患者に対し,重症度ステージに影響する独立歩行および補助具や介助を必要とするカットオフ値を求めた。対象は,運動失調を主症状とする脊髄小脳変性症患者14名(平均年齢61.4±9.0歳)であった。運動失調スコアには Scale for the Assessment andRating Ataxia,バランススコアには Berg Balance Scale(BBS)を用いた。ステップワイズによる重回帰分析の結果,脊髄小脳変性症重症度ステージに最も影響する要因は BBS であった。ROC 曲線より,独立歩行のカットオフ値は BBS 41点となった。また,歩行のカットオフ値は21点となった。本研究の結果,BBS 41点以下で独立歩行が困難,21点以下であれば車椅子などの歩行代替手段へ展開すべきと考える。