2016 年 2 巻 1 号 p. 33-38
[目的]高齢者の外出頻度の低下は,身体機能の低下を惹起する。この外出頻度は,一週間に何日外出するかを問う方法で調査するが,その回数には通院回数も含まれる。そこで,従来の調査方法による外出頻度(従来調査法)と通院回数を除いた外出頻度(通院除外法)とでは,測定値に影響を及ぼす要因が異なるのかを検討した。[対象]地域在住高齢者121名とした。[方法]測定項目は,外出頻度,転倒歴,握力,片足立ち,大腿四頭筋筋力,足趾把持力,30秒椅子立ち上がりテスト,歩行時間,Timed up andgo test とした。[結果]重回帰分析の結果,従来調査法に影響を及ぼす要因は握力が選択されたのに対し,通院除外法には足趾把持力および片足立ちが選択された。[結論]従来調査法と通院除外法とは異なる内容を捉えている可能性がある。外出頻度は,通院回数も併せて調査する必要性が示された。