2018 年 4 巻 1 号 p. 25-29
要旨:幼少期からの運動器障害は将来的なロコモティブシンドローム予備軍となる可能性が指摘されている。子どもたちの健全な発達のため,身体の特徴を自分自身で興味を持ち,把握できるようになることは,生涯にわたり,運動を継続できるきっかけとなる。今回,小学校低学年の運動器健診にも取り入れられるしゃがみ込みを,年長児でも実施し,柔軟性の指標として使用可能かどうかを検討した。その結果,上肢を後ろで組んだしゃがみ込み動作は,年長児においても足関節可動域のスクリーニングテストとして使える可能性が示唆された。