2020 年 6 巻 1 号 p. 15-20
[目的]閉眼での functional reach test (functional reach test with eyes closed:EC-FRT)の性差を検証した。[対象]対象は要介護高齢者115名(平均年齢77±11歳)とした。[方法]測定項目は,EC-FRT,functional reach test(FRT),握力,大腿四頭筋筋力,30-sec chair stand test(CS-30),歩行速度,timed up and go test(TUG)とした。男女別にEC-FRTをt検定で比較し Spearman の順位相関係数から検討した。また,EC-FRTを従属変数とした重回帰分析を行った。[結果]EC-FRTを男女別に比較した結果,有意差は認められなかった。単相関分析の結果,男性の EC-FRT は,大腿四頭筋筋力,CS-30と有意な相関が認められた。女性の EC-FRT は,大腿四頭筋筋力,CS-30,TUG,歩行速度と有意な相関が認められた。重回帰分析の結果,EC-FRT と関係が認められた要因は,男性は大腿四頭筋筋力と CS-30,女性は CS-30であった。[結語]要介護高齢者の EC-FRTに男女差は認められなかった。