2021 年 7 巻 1 号 p. 29-33
[目的]2 種類の測定機器を用いて血管老化度,糖化最終産物を測定し,生活習慣によって測定値に違いがあるかを比較検討した。[対象]ウォーキングイベントに参加した住民71名が対象であった(平均年齢46.2歳)。[方法]性別,年齢,生活習慣を尋ねた。APG(Acceleratuon Plethysmography),AGEs(Advanced Glycation Endproducts)機器を用いて血管老化度や糖化最終産物を測定した。[結果]血管老化度は,男性群が女性群より有意に高値であった。また血管老化度は若年群より中年群や高年群,中年群より高年群が有意に高値であった。糖化最終産物は性,年代,生活習慣のすべての項目で有意差がなかった。[結論]血管老化度,糖化最終産物ともに生活習慣のすべての項目で有意差がみられなかった。血管老化度と糖化最終産物の測定精度や信頼性を検証するためには検査項目が不足していることが考えられた。