2022 年 8 巻 1 号 p. 79-82
[目的]TUG を実施する際の留意点について検討した。[対象]地域在住高齢者59名と若年者93名とした。[方法]TUG を2 回実施し ,1 回目と 2 回目の結果(所要時間,歩数)に差があるかを検討した。また,所要時間と歩数の相関関係についても検討した。[結果]地域在住高齢者では,1 回目と 2 回目の所要時間に有意な差が認められたが,若年者では認められなかった。歩数はどちらも有意な差は認められなかった。所要時間と歩数の関係では高齢者,若年者ともに,2 回とも相関が認められた。[結論]地域在住高齢者を対象とした TUG では 2回実施した方がより運動機能を反映する可能性が示唆された。