理学療法さが
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原著
急性期脳卒中患者のトイレ動作には体幹機能が影響する
田中 勝人田中 健太巨瀬 拓也高橋 雅幸釜﨑 大志郎大田尾 浩
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2023 年 9 巻 1 号 p. 15-22

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抄録
[目的]脳卒中発症後2 週時のトイレ動作に影響する因子を検討した。[対象]対象は,急性期脳卒中患者49名(平均年齢76±11歳)とした。[方法]身体機能は,発症後1 週間以内に測定し,発症後2週時にfunctional independence measure(FIM)を評価した。FIM のトイレ動作およびトイレ移乗の点数から,トイレ自立群と要介助群の2 群に分けて各測定項目を比較した。次に,トイレ自立群,要介助群を従属変数,握力体重比,下肢荷重力体重比,trunk control test(TCT),stroke impairment assessment set-motor合計を独立変数とした2項ロジスティック回帰分析を行った。[結果]トイレ動作に影響する因子は,TCT[オッズ比:0.95(95%信頼区間:0.91〜1.00)p=0.031]であった。[結語]急性期脳卒中患者のトイレ動作には体幹機能が影響することが明らかになった。
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