理学療法さが
Online ISSN : 2424-2438
Print ISSN : 2188-9325
ISSN-L : 2188-9325
原著
若年者の最大歩行速度にはアーチ高率が関係する
藤村 諭史釜﨑 大志郎末永 拓也吉田 禄彦森永 秀和大田尾 浩
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2023 年 9 巻 1 号 p. 29-34

詳細
抄録
[目的]本研究は,若年者のアーチ高率と歩行速度の関係を検討することを目的とした。[対象]対象者は,健常若年者67名(19± 1歳,男性64%)とした。[方法]基本情報として性別,年齢,身長,体重,body mass index を記録した。身体機能は,最大歩行速度,アーチ高率,握力,膝伸展筋力,足指把持力を測定した。まず,各測定項目の相関をPearsonの相関分析で検討した。次に,最大歩行速度を従属変数とした重回帰分析を行った。[結果]最大歩行速度はアーチ高率,握力,膝伸展筋力,足指把持力と有意な相関関係を示した。さらに,重回帰分析の結果,最大歩行速度にはアーチ高率が関係することが明らかになった(標準化係数:−0.36,p=0.016)。[結語]アーチ高率の低下は,若年者の最大歩行速度を上昇させる要因である可能性が示唆された。
著者関連情報
© 2023 公益社団法人 佐賀県理学療法士会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top