抄録
近年、サゴヤシにたいする関心がますます高くなってきており、サゴヤシのプランテーション開発も拡大してきている。このような中、サゴヤシの葉面積に関する研究は、プランテーションにおける適正な個体密度決定の観点などから、ますます重要になってきている。本研究では、個体の葉面積を把握するうえで容易な指数である比葉面積(SLA)を計測するために、サゴヤシの全生育ステージから生育が異なるトゲなしの10個体を選んで検討した。個葉の比葉面積(SLAL)および個体全体の比葉面積(SLAP)を算出した。その結果、個葉の比葉面積(SLAL)は、個体内で一定の傾向がなく葉ごとに異なった。しかしながら、個葉の比葉面積(SLAL)は、若い葉よりもageが進んだ葉で低い傾向があった。また、個体全体の比葉面積(SLAP)も、若い個体よりもageが進んだ個体で低く、直線回帰モデルに合致した。