Sago Palm
Online ISSN : 2758-3074
Print ISSN : 1347-3972
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インドネシア,リアウ州における厚い泥炭質土壌での商業的サゴ生産
ジョン フォー・ショーン
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2001 年 9 巻 1 号 p. 16-20

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抄録
 ナショナル・ティンバー・アンド・フォレスト・プロダクト社(NTFP)は,1996年にインドネシア,リアウ州,トゥビンティンギ島において,厚さ約3mの泥炭質土壌での20,000haに及ぶサゴヤシの商業的栽培を自費で開始した.現在,既に8,000haのプランテーション開発を完了しており,年間2,000haの割合で開発が順調に進行している.サゴヤシは低湿状態を回避して栽培されており,プランテーション内に1区画が50haの長方形となるように運河をめぐらし,適当な箇所にダムを設けて地下水位を士壊表面から20~50cmに制御できるようにした.この水路は,鉄道,道路とともにプランテーションでの作業,管理業務および生産賓材や生産物の運搬に使用される.サゴヤシのサッカーは,筏上で養成し,10m×10mの正方形に植え付け,2年毎に除草,施肥,サッカー調整を行っている.プランテーションは,1区画が1000haの‘Phase’に分割し,各々には十分なインフラストラクチャーと人員を配備して,独立的に日常業務が行われている.過去4年間に,NTFPのインフラストラクチャー・システムは種々の圃場作業を容易にし,同時に地下水位の制御はサゴヤシの良好な生育を可能にした.
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© 2001 サゴヤシ学会
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