抄録
本研究では、地域包括ケア(医療と福祉の連携)に関して、済生会の在宅サービス事業所へ2021年11月に行った調査での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応に関する自由記述を分析する。
在宅サービス事業者の自由記述についてテキストマイニングを用いて分析したことで、利用者や家族への対応、組織としての事業継続を踏まえた感染対策、地域での連携など、コロナ禍で生じた課題やそれに対する各事業所での対応が明らかになった。また、普段からの連携も重要であると示唆された。近接施設との関係性や地域のニーズも鑑み、課題解決に向けた取り組みをそれぞれの事業所で行っていることが明らかになった。
今後はさらにコロナ禍での地域での連携や社会資源の開発なども含め、質問紙調査とインタビュー調査の両面によって、さらに職員の動きや連携での具体的な工夫を可視化していきたいと考える。