抄録
液状の乳牛ふん尿を市販の灌水用チューブを利用することによって圃場への灌水と施肥の両方を同時に可能とする方法を考案した。一般に家畜ふん尿には粒径の大きな固形物が混入しており,これが点滴灌水孔の目詰まりを引き起こすため,灌水チューブ利用による圃場還元は困難であった。考案した方法は,固液分離後の搾汁液に対して空気を曝気し,固形物の機械的分離と微生物分解による固形物の微細化とによって,点滴灌水孔の目詰まりを回避することが出来た。この製造されたふん尿搾汁液肥を灌水チューブにより,キュウリ栽培に適用したところ,目詰まりはなく,栽培も良好に行われた。