日本皮膚科学会雑誌
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加齢および日光暴露による人真皮弾力線維の量的変化について
辻 卓夫Albert M. Kligman
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1981 年 91 巻 5 号 p. 543-

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抄録
62人の白人死体の被覆部(腹部と腋窩部)および露出部(前腕伸側と項部)皮膚について,その真皮中に存在する弾力線維が定量され,これらは年齢別に新生児・乳児グループ(生後10時間~3ヵ月),若者グループ(19~35歳),中年グループ(40~49歳)および老人グループ(50~80歳)に分けて比較された.すなわち真皮中の弾力線維は 1.3つの成人グループ間では被覆部および露出部とも,年齢グループ順に増加する傾向がみられた.一方,新生児・乳児グループでは成人の各グループよりもかなり高い値を示した 2.中年および老人グループの露出部では腹部よりもそれぞれ有意に高い値を示した. 3. 各グループごとに比べると4つの採取部のうちで最も高い値は腋窩部にみられた. 以上の結果から,真皮弾力線維の量は加齢,日光暴露およびその部の運動性に関係することが示唆される.
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© 1981 日本皮膚科学会
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