日本化粧品技術者会誌
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総説
免疫機構が老化を支配する:炎症性老化
後藤 眞
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2009 年 43 巻 2 号 p. 68-71

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抄録
炎症性サイトカインであるTNFαなどが,メタボリック・シンドローム,動脈硬化,糖尿病など老化に密接に関連した疾患群の病因として有力視され,カロリー制限により,線虫をはじめ多くの多細胞動物でも寿命延長が観察され,熱産生を行うエネルギー代謝,炎症の解析が進み,自然免疫系を介する慢性炎症が老化の原動力として最近注目を集めている。本レビューでは,メタボリック・シンドローム,関節リウマチ,ウエルナー症候群を具体的な炎症性老化モデルの例として解説する。
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© 2009 日本化粧品技術者会
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