日本化粧品技術者会誌
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細胞内抗酸化活性 (Cellular Antioxidant Activity) 評価系の検討
津田 愛子堀籠 悟吉田 泉山口 昭弘木船 信行渡井 正俊小澤 淳久米 賢次
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2011 年 45 巻 3 号 p. 207-211

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抄録
紫外線や酸化ストレスにより生じる活性酸素は老化の要因の一つともいわれ,さまざまな抗酸化評価法が提唱されている。その中でも培養細胞を用いた評価系は,生体内に近い状態での抗酸化物質の作用を評価するのに有用であるとされている。今回われわれは,従来の活性酸素検出蛍光試薬に比べ,細胞膜透過性が良く,かつ細胞内保持能力が高い5-(and-6)-chloromethyl-2',7'-dichlorodihydrofluorescein diacetate (CM-H2DCFDA) を正常ヒト皮膚線維芽細胞に導入することで,細胞内における抗酸化作用をより正確に反映する評価法を検討した。本法を用いて代表的なポリフェノールであるカフェ酸 (100μM) ,ケルセチン (50μM) およびEGCg (50μM) の細胞内抗酸化活性 (CAA) 値を測定した結果,それぞれ対照の82,48,および68%まで活性酸素を抑制した。試料の細胞内への取り込み能を含めた細胞内抗酸化活性を評価できたと考えられた。
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© 2011 日本化粧品技術者会
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