日本化粧品技術者会誌
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化粧崩れが引き起こす毛穴の目立ちの実態研究
飯田 将行津田 千春沖山 夏子南 浩治山本 隆斉進邦 あゆみ福田 啓一
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2014 年 48 巻 1 号 p. 19-27

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抄録
毛穴の目立ちは,年代に関わらず女性に共通した肌悩みであり,毛穴等の肌の凹凸を隠蔽することはファンデーション (FD) の重要な機能の一つである。近年では,多くの女性が素肌時のみならず,化粧崩れ時に毛穴の目立ちを気にするという消費者実態がある。本研究では化粧崩れにより生じる毛穴の目立ち実態を詳細に把握することを目的とした。化粧崩れ時の毛穴の目立ちについて化粧顔の仕上がり (マクロ視点) および化粧塗膜の状態 (ミクロ視点) の関係について検討した。その結果,化粧崩れが引き起こす毛穴の目立ちは,毛穴が「明るく目立つ」現象と毛穴が「暗く目立つ」現象の2つに分類された。このうち「明るく目立つ」現象は,FD塗布後の化粧崩れにより生じる特異な現象であり,毛穴を隠蔽していない素肌よりも却って毛穴が目立つことがわかった。この「明るく目立つ」現象について詳細に検討した。素肌,FD塗布直後から7時間後までの外観を観察すると,塗布直後は素肌より毛穴は目立たず,時間経過にしたがい,「明るく目立つ」現象が観察された。このときの化粧塗膜を観察した結果,本現象は,皮丘での化粧塗膜の剥離と,それに伴い粉体が毛穴へ凝集することに起因していた。
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© 2014 日本化粧品技術者会
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