日本化粧品技術者会誌
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シルクのナノファイバー化と特性評価
近藤 兼司森本 裕輝小倉 孝太村山 誠悟寺田 堂彦岩坪 聡
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2019 年 53 巻 2 号 p. 112-117

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抄録

シルクは化粧品主原料の1つであり,化粧品中での機能は肌の保湿,毛髪や肌への保護作用が知られている。本研究では,湿式微粒化装置でシルクナノファイバー懸濁液を作製し,特性を評価した。作製されたシルクナノファイバー懸濁液を乾燥させてFE-SEMでの観察,BET法での比表面積の計測を行い,シルクがナノファイバー形態であることを確認した。作製したシルクナノファイバー懸濁液でセルロースナノファイバーやカルボマーとの混合体を作製し,粘弾性特性の変化を測定した。セルロースナノファイバーの添加では,少量でシルクナノファイバー懸濁液の粘性が上昇し,沈殿物は見られなかった。カルボマーとの混合では,シルクナノファイバーゲルが容易に作製できた。さらにシルクナノファイバーを添加した試作化粧品は,シルクナノファイバー未添加品よりも長い時間,肌水分を保持した。

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© 2019 日本化粧品技術者会
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