2019 年 53 巻 4 号 p. 271-277
乾燥に負けない潤った肌を実現するため,角層バリア能の向上をねらい,擬似セラミドを角層深部まで高浸透させる擬似セラミド液晶化製剤を開発した。擬似セラミド/アルケニルコハク酸コレステリル/フィトスフィンゴシン/コレステロールの脂質混合系からなるベシクルは,室温下で広い組成領域で液晶を形成した。さらに,従来は塗布5分後に擬似セラミドが結晶化していたのに対し,本製剤は塗布24時間後でもその液晶を維持し続けることがわかった。その結果,従来のαゲル製剤と比較して,擬似セラミドを角層内に約2倍送達させることに成功した。さらに,30,40代女性にて連用試験を行ったところ,本製剤により肌の水分蒸散量および水分量の有意な改善を確認した。