日本化粧品技術者会誌
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原著
日本人女性における口唇形状の加齢変化
安森 春子田村 英子塚原 和枝井上 弥生山本 隆斉
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2019 年 53 巻 4 号 p. 287-296

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抄録

唇の主な悩みは「乾燥・皮剥け」であるが,唇の悩みは加齢とともに変化する。すなわち,「乾燥・皮剥け」の悩みは30歳代をピークに減少し,年齢とともに色や形状に関する悩みが増えてくる。しかしながら,口唇形状の加齢変化の報告例は少なく,どのように変化するか明らかとなっていない。われわれは,普段唇とよんでいる赤い部分の赤唇部だけでなく,加齢印象に大きく影響すると考えられる周辺の白唇部にも着目し,正面と側面の写真画像から計測することで検討を行った。その結果,白唇部は加齢とともに長くなり,さらに丸みを帯びてくることが明らかとなった。さらに赤唇部は縦幅が狭く横幅が広くなってくること,側面からみた下唇の膨らみが低下することを定量的に明らかにした。これら多くの形状変化は40歳代以上で起きていることも明らかとなった。また同一被験者において同様の加齢変化がおきていることを確認し,個人差ではなく加齢変化によるものであることも検証した。

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