日本化粧品技術者会誌
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総説
皮膚再生Ⅰ:表皮角化細胞の培養法開発と再生医療の誕生
難波 大輔
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2025 年 59 巻 3 号 p. 125-134

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抄録

1983年,全身の95%以上に及ぶ重篤な熱傷を負った2人の少年が,自身の皮膚細胞から作製された培養表皮の移植によって命を救われるという画期的な出来事が起きてから40年以上が経過した。この前例のない治療は,後に「再生医療」としてしられる分野における最初の臨床的成功例となり,患者自身の細胞を用いて組織を再建するという概念を確立した。皮膚再生のために開発された技術は,その後の再生医療全体の発展における基盤となってきた。幹細胞を用いた治療法には安全性やコストに関する懸念が依然として残るものの,皮膚再生医療は長年にわたり臨床応用と産業化が進められており,将来のモデルケースとして有望である。皮膚再生は,再生医療分野における概念的および技術的枠組みの形成を一貫して先導してきたのである。本総説では,ヒト表皮角化細胞の培養法の開発が,いかに再生医療の誕生につながったのかを解説する。

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