日本化粧品技術者会誌
Online ISSN : 1884-4146
Print ISSN : 0387-5253
ISSN-L : 0387-5253
ゲル芳香剤 (サワデー) の開発事例
田中 廣通
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 32 巻 2 号 p. 124-130

詳細
抄録

現在, 市場にはゲル, 液体, フィルム, エアゾール, セラミックなど用途に応じて様々な基材を使用した芳香剤・消臭剤が上市されているが, これらの剤型について香料揮散体としての特長及び長所, 短所を述べ, その中でも最もよく使用されているゲル基剤, カラギーナンゲルについてサワデーを例に芳香剤として求められる物理化学的特性, 経時安定性, 芳香機能などについて説明する。また, サワデー発売から現在に至るまでのゲル芳香剤の技術的な進歩, 特に長年の課題である使用初期から後期に至るまでいかに一定の香調の香りを持続させるかについて過去当社が取り組んできた研究内容及び今後の課題について概説する。

著者関連情報
© 日本化粧品技術者会
前の記事 次の記事
feedback
Top