抄録
肌の表面状態は表皮の角化過程に大きく影響される。そのため, 肌状態を正確に評価するためには表面の物理的なパラメーターだけでなく, 表皮のターンオーバーを反映している生化学的なパラメーターについても測定する必要がある。皮膚表面の角質細胞の形状, 有核率, 剥離密度, 細胞面積, 多重剥離度は, 表皮の角化過程を判断するのに非常に有用である。また, 角質層のプロテアーゼ活性や過酸化物消去能も表皮のターンオーバーを反映している。これらの生化学的なパラメーターと皮膚表面水分量, 皮脂量, TEWL値等の物理的パラメーターを組み合わせることにより, 肌状態を細かく分類することが可能となった。