抄録
現在,研究開発の進められているレスキューロボットの多くは,レスキュー隊などが所有し災害発生後,レスキュー隊が現場に持ち込み,被災者の捜索,災害現場の状況把握などを行うことを前提に設計されている.そのため,現場に投入されたロボットは,未知の災害現場に対して,地理情報を取得すると同時に被災者を探索するため効率化に限界がある.本論文では,レスキューロボットを各家庭に常備した家庭用災害救助支援システムを提案するとともに,日常的に使用される家電製品と災害救助支援機能を有するロボットとを融合した共生型レスキューロボットについて述べる