抄録
本研究では,これまでリアクティブスケジューリングに遺伝的アルゴリズムを適用してきた.リアクティブスケジューリングでは生産活動と並行して生産スケジュールの変更を行うため,迅速に解を求める必要がある.そこで,本研究では,スケジューリングの目的関数に応じた下界値を定義し,その値に基づいて目的を満たさない遺伝子のみを交叉させることにより,効率的に探索を行うことができる交叉法を提案する.また,提案する交叉法を適用したリアクティブスケジューリングシステムのプロトタイプを開発し,計算機実験を行うことにより本研究の有効性を検証する.