抄録
生産活動はあらかじめ作成された生産スケジュールに基づき実行される.しかし,実際の生産活動では,作業の遅延など,計画段階では予測困難な変更がしばしば発生する.本研究ではこれまで,遺伝的アルゴリズムを用いたリアクティブスケジューリング手法を提案してきた.この手法では,作業が始まる直前に,どれだけ作業が遅れるかが分かるという前提でスケジュールの変更を行っていた.本研究では,作業が終了するまでどれだけ遅れるかが分からないという前提で,作業の進捗状況を適切に反映しながらスケジュールの変更を行うことができるようにリアクティブスケジューリング手法を拡張する.